正しさについて考える

  人は それぞれ 自分の考えや信じていることが正しいと思っているようですが、会社の中でも自分と最も近しい家族の中でも 大きな違いがあります。

特に正しさや正義については感情が絡むと、とても厄介です。

家族や会社の中での関係では、力が強いものが弱い者を支配する形でコントロールすることが多いようですが、そのことで様々な問題が起きます。

さらに厄介なのが、正しさも正義も時代や場所によって変化してしまいます。

そんな時ある人からこんな事を教わりました。

正義とは、人と人とが助け合い 支え合い 喜び合うための道理で、横軸に調和があり縦軸に秩序がある状態だと思う。

調和は相対軸(人と人との関係) 秩序は絶対軸(神様と自分との関係で絶対的なもの)

普段、正義について深く考えることなどなかったので、なんだかとっても新鮮でした。

そんな中、厄介なのが正義感です。正義感を持つこと自体は悪いことではないのですが、正義感は人それぞれ千差万別で正しさの思い込みの世界なので、それに反する事に対して許容できなくなります。

正義感をもって正義を成そうとすると、正しさの押し付け合いになる事が多く協調性を失い、力の強い者が弱い者を支配するようになります。

正義感が強ければ強い程、バランスを崩し 結果として正義感によって正義を壊すというこ皮肉な事が起こります。

安藤建築の取組んでいる「自然素材の安全な家造り」の活動も、正しい事には間違いありませんが、だからこそ正義感を強く持ち過ぎることなく調和と秩序を旨に、正しく世の中に広めていく事が大切と思っています。


第120回 名古屋街頭清掃

今日は 120回目の名古屋街頭清掃の日でした。

早いもので丸十年経ちました。

これもご参加下さいました皆様のお陰だと心から感謝いたします。

今日も ウィークデイにも拘らず、80名を超える皆様にお集まり頂きました。

名古屋の繁華街、中区錦3丁目 通称 錦三(きんさん)も一進一退はありますが、十年前と比較すると、随分綺麗になりました(とは言え、まだまだゴミの量は多いのですが・・)。

始める時に鍵山さんから「何があっても中止にしないで下さい」そして「十年は続けて下さい」と約束をさせて頂き、その約束が果たせました。

鍵山秀三郎さんの名言

「十年偉大なり、二十年畏るべし、三十年歴史成る」

私の掃除人生はまさにこの言葉通りでした。平凡なことを何の見返りも求めずやり続ける。確かに至難です。その至難なことをやり続けたときに、周囲の人が動いてくださるようになりました。続けてきてよかったと実感しております。

こんな言葉を聞くと「まだまだだなぁ〜」思えます。

何故なら私の場合は、たかだか月一回の話ですが、鍵山秀三郎さんの場合は毎日でしかも50年を超えているからです。

これからも皆様のお力をお借りしながら続けていきたいと思います。

 今日は嬉しい事に10周年を知って、高校の同級生も応援に駆けつけてくれました。

旧友の心遣いに朝から心がホンワカと心が温かくなりました。

そして、いつもと同様、熱心に道路に這い蹲って掃除をしてくださる仲間に心から感謝いたします。


「人間の生き方」について考える

   私の敬愛する イエローハット そして 日本を美しくする会の創始者、掃除の神様 鍵山秀三郎さんが、以前こんなことを教えてくれました。 

人としての生き方、会社の進め方の根本的な考え方です。

  それは

一、できるだけ譲る

二、掃除を徹底する

三、人を喜ばす

四、自我を張らない

五、与えられた枠を使い尽くさない

六、骨惜しみをしない

 「この六つをコツコツ積み上げてきているうちに、ある日気づいてみたら、とてつもなく大きな力を授けられたと感じる時が必ず来ます」と話されました。

 頭では理解できますが、それを長期間実施するのは並大抵ではありません。

 鍵山さんは、たった一人で何十年も続けられました。

 私の知っている人の中で、全てにおいて言行一致している 唯一の方です。

 そんな人の前では、ただ ただ 頭が下がるばかりです。

 そして明日は、いよいよ名古屋街頭清掃 第120回目  丸十年目を迎えさせて頂きます。

名古屋街頭清掃を始める時に、わざわざ名古屋にお越し頂き 心得を含めて、色々な事をお話し頂いた事を思い出します。


A様邸 訪問

  今日は久しぶりにA様邸に訪問してきました。

A様は本当に熱心な私どものお客様で、ご自宅が完成後も 完成現場見学会に顔を出してくださったり私どものイベントにも必ずと言っていいほど参加してくださいます。

そのA様に待望の第二子が生まれになりました。

生後1カ月、まだ首も据わっていないので 抱っこするのもぎこちなくて、かなり緊張しました。
お客様の子供さんを抱っこさせていただく事は本当に幸せなことです。

なんだか最高の喜びを共有できたようで、身内になった気持ちになります。

考えてみると建築屋の仕事と言うのは 本当に幸福な商売で、仕事が終わったらおしまいではなく、建物が完成した後も この様に親しく付き合わせていただけます。

身内でもないのに普通にお家に上がらせていただき、お茶をご馳走になったり赤ちゃんが生まれれば抱っこさせてもらったり、普通の商売では考えられません。

また子供さん達とも仲良しになることも多いので、お邪魔するたびに大歓迎してくれます。

今日も自分の宝物をいっぱい見せてくれて、本当に楽しいひと時を過ごせました。

幼い子供さん達が成長する過程は、親にとって一番大変な時ですが、その反面 一番幸福な時期でもあります。

ご本人さん達は、日々の事で気が付きませんが、子供さんと共に親御さんも 逞しく成長する過程を見させて頂いたり、各ご家族の生活の色がついていく様子を見る度に、何だかほんわりとした暖かい気持ちになります。

A様、今日は本当にありがとうございました。


シロアリについて考える3

  いよいよ3回目に突入、さすがにくどくなってきました(笑)が、めげずに今日もシロアリの話を書きます。

現在、ほとんどの建築業者のシロアリに対する考え方は 防ぐのではなくて殺すという対策が一般的です。

ただ一昨日のブログにも書きましたが、自然のサイクルから考えるとシロアリは大切な役割を担っています。

人間の都合でシロアリを殺し続けていれば 生態系にも必ずや影響が出る筈ですし、1回の塗布でシロアリに対して5年以上 効果が続く農薬が、そこに住む人間にとっても良いはずはありません。

以前、安藤建築ではシロアリ駆除剤を一切使用せずにシロアリの保証を付けていました。

少々手間と時間、コストは掛かりますが最も安全な方法の1つです。

そのやり方はまず基礎の高さを地盤面から40センチ以上 上げる事、土台や大引きを芯付きのヒノキ又はヒバを使用すること、ベタ基礎にする事、基礎と土台の間に基礎パッキンを使うこと。

上記のことを満たせば、シロアリ駆除剤をまかなくても長期優良住宅やフラット35でも認められました。

ところが一昨日も書きましたが  温暖化が進んでイエシロアリが北上した事とアメリカカンザイシロアリの問題が発生して、どうしても何らかのシロアリ対策が必要になりました。

色々な方法を試しました ヒバ油、沖縄の月桃、柿渋、炭など、とにかく身体に影響のないものを探しました。

 その時ふと気がついたことは、自然素材を使ったシロアリ対策は駆除(殺してしまう)ではなく、シロアリが来なくなるように防ぐ発想である事です。
この方法であれば、環境への影響もほとんど無くて健康被害もありません。

そして最後に行き着いたのは、ホウ酸による防蟻対策です。

ホウ酸は塩類で目薬にも使用されている他、色々な野菜類にもホウ素として含まれていて人間には影響ありません。

取り過ぎれば腎臓で濾過され 尿と一緒に体外に排出されます。

 ところが、ゴキブリの仲間であるシロアリは腎臓がないのでホウ酸を食べると濾過出来ないので、体に溜まって死んでしまいます。

ホウ酸団子を置くとゴキブリが急にいなくなるのと同様、忌避作用が働きシロアリも近づかなるわけです。

さらにホウ酸は無機なので 、結晶となって付着すると揮発する事は無く、半永久的に効果が続きますので、まさに理想の防蟻材といえます。

古くから アメリカのハワイ州やフロリダ州などの温暖な地域で ホウ酸によるシロアリ対策が義務ずけられていて、最近では温暖化の影響からアメリカの8割の州で義務化されています。

 更にホウ酸には抗菌作用がある為、木材の防腐効果も高くなるばかりか、防カビ効果も高まり、木材に浸透して結晶化する事で 防火性能も高まります。

こんなに素晴らしいものが何故 広がらないかと言うと、業者が儲からないからです。

農薬系のシロアリ駆除剤の寿命は約5年で、5年ごとに保障延長の為シロアリ駆除剤を撒く必要に迫られます。

その時の平均 費用は 25万〜30万円、そして脅され 空かされして不必要なものまで押し付けられます。

本当に情けない話しですが、いい加減に こんなことを止めなければ建築業界の信頼も地位も上がる事は無いと思えてなりません。


シロアリについて考える2

  昨日に引き続き、今日も白アリについて書いてみたいと思います。

木造住宅を取り扱っている建築会社はシロアリ対策は欠かせないものになっています。

建築基準法でも地盤面から1メートルの高さまでのシロアリ対策を義務化しています。

 何故なら、昭和40年代から50年代にかけて住宅を乱造した時、特に建売住宅等はグリーン材(未乾燥材)を土台だけではなく柱や梁にも多用したためにシロアリ被害が急増しました。

木造住宅=シロアリ被害と言うイメージがついたのはこの頃からです。

当然のことですがシロアリ駆除業者が急増して大手メーカーまで現れました。

シロアリ対策は昔からされてきましたが、昔の人はシロアリの性質をよく知っていて、シロアリが嫌う よく乾燥した桧やヒバを土台に使ったり、さらにシロアリの嫌う柿渋を塗って防いでいました。

上記の方法では人間への健康被害はほぼ ありませんでしたが、現在、シロアリ駆除業者さんの95%は残念ながら農薬を使用しています。

 1,960年代はDDT ディルドリン等の水銀系のの劇薬を使用していました。

それが禁止されると1980年代から和歌山カレー事件で有名になったヒ素系のクロルデンに変わり、発ガン性と土壌汚染が問題となり禁止されると、1990年代からは有機リン系の劇薬クロルピリホスが登場しました。

クロルピリホスはベトナム戦争でアメリカ軍が枯葉剤として大量散布した劇薬で、女性の生殖器や胎児、はては子供たちに大きな影響があり、シックハウス対策法で使用が禁止されました。

酷い話ですが使用できなくなったクロルピリホスは中国や東南アジアなどの発展途上国に輸出されました。

利益のためには何でもありです。

シックハウス対策法の施行以降シロアリ駆除剤が安全なものに変わったかと言うと、これまた残念ながら相変わらず規制されていない農薬に変わっただけです。

今、ほぼ全てのシロアリ駆除業者さんが使用している駆除剤はネオニコチノイド系の農薬で、動植物の生態系に大きな影響があるとして欧米で大問題になっていて、非常に危険な化学物質です。

また、シロアリ駆除剤を散布する作業者さんの健康被害も問題になっています。

気密性が高すぎる現在の住宅で、揮発性の高い農薬系のシロアリ駆除剤を家の床下や壁の中に撒いて、身体に影響が出ないわけがありません。

完全防御をしてシロアリ駆除剤散布をする事が義務付けられています。

 長くなりましたので明日は身体に影響のない安全なシロアリ防蟻材について書きたいと思います。


シロアリについて考える

  4月〜7月は白アリの巣別れのシーズン、特にこの時期は凶悪なイエシロアリの羽アリが蒸し暑い夕方群れをなして現れます。

そこで今日は、久しぶりに白アリについて少しお話ししたいと思います。

日本には17種類の白アリが存在していますが、その中で本土で活動しているのはヤマトシロアリ、イエシロアリ、最近ではアメリカカンザイシロアリの3種類が有名です。

シロアリはその体型から普段私たちが良く目にする いわゆる蟻の仲間と思われがちですが、実はシロアリはゴキブリの仲間です。

シロアリは木食べる虫と思われがちですが、実はゴキブリと同様何でも食べます。

材木はもちろんですが鉄やプラスチック、ビニール、コンクリート、などなど その食欲は旺盛です。

シロアリは必ずコロニー(巣)で移動します。羽アリが飛んできて巣を作って繁殖すると誤解されていますが、実はまったく違います。

彼等は、地中での生活が長い為に目が退化して見えません。

しかもシロアリは乾燥と太陽光にとても弱く、巣から出して太陽光のあたる場所に置くと数分で死んでしまいます。

もともと本州ではヤマトシロアリが主流で、その食害も大したことはなかったのですが、温暖化が進み以前は九州地方や沖縄県などでよく見られるイエシロアリが随分北上してきました。

愛知県では温暖な気候の渥美半島や知多半島の1部にしかいなかったのですが、名古屋市内でも その被害が残念ながら日常的になりました。

ヤマトシロアリと違いイエシロアリが厄介なのは、自ら水を運んで食害を広げてしまう事で、ヤマトシロアリでは絶対に考えられない2階のバルコニーや2階の部屋から発生することもしばしばあります。

さらに、最近厄介な被害はアメリカカンザイシロアリの食害です。

アメリカカンザイシロアリはその名前の通り乾燥した材料を好んで食べ、当初は室内に置いてある家具などを専門に食べると思われていましたが、最近その被害は大きく広がり、住宅の土台や柱などの構造躯体にも大きな被害が報告されています。

シロアリは人間にとってとても都合の悪い虫ですが、自然界にはなくてはならない生き物です。

森などで倒れてしまった木をまずシロアリが食べることで、木の繊維が分解され微生物が働きやすくなり土に帰る速度をあげます。

森にはなくてはならない生き物と言う事になる訳です。

だからといって大切な家をシロアリに食べられてしまってはたまったものではありません。

明日はシロアリに対する薬剤に対して書いてみたいと思います。


地震セミナーを開催します。

  各地で地震やゲリラ豪雨などの災害が頻発しています。

大きな災害で、よく耳にするのは100年に一度の事だとか50年に一度だとか・・・本当に根拠があるのかと疑ってしまいます。

そんな大きな災害が、毎年 日本のどこかで発生しています。

50年に1度だと言われている大地震も今年を含め21年の間に7度も発生していて、確率的には四年に一度になり、かつての統計学は 全く無意味になってしまった感があります。

台風や地震、火山活動など日本は災害大国と言っても過言ではありません。

各地で発生する台風や大雨、ゲリラ豪雨を防ぐ為の堤防が必要な場所は、一級河川でも数千箇所あると言われていて、全てを完成させる為には600年から800年以上かかるそうで、二級河川まで含めると千年単位の時間が必要になるそうです。

そう考えると、国や自治体の力だけで何とかなるレベルを遥かに超えていて、極力 自力で何とかする<「自助」を考えざるを得ません。

最近、行政サービスが行き過ぎている為か 多くの人が「自助」を忘れ、国や自治体に「扶助」を求め、機能しないと全てを行政や国の所為にしますが、今の国や自治体の財政事情では どお考えても不可能です。

であるとすれば「備えあれば憂いなし」です。

いつ来るかわからない災害に対して、最低限必要なものを自ら用意するしかありません。

知らないから出来ないは、災害時には通用しません。

家族で地域の避難場所を知り、集まる避難場所を決め、災害伝言ダイヤル「171」の使い方を知り 居場所が分かれば、生存確認や救助活動が飛躍的に早まります。

そんな事を具体的に知って頂くために、安藤建築では地震防災セミナーを開催する事になりました。災害時には 多くの場合、女性や子供達、お年寄り、いわゆる弱者と呼ばれる人達に被害が集中します。

そんな被害を少しでも減らせればという気持ちで、防災対策のカリスマ講師  国崎信江先生をお招きして女性目線、お家のいる方用の防災対策をお伝えしたいと思います。

女性目線や家庭向けで防災の話しが出来る人は数少なく、国崎先生は全国の行政や自治体で引っ張りダコです。

この機会に是非 家庭で、その日から出来る地震防災対策を勉強しに来て下さい。

ただ、既にかなりの数のご予約を頂いていますのでご希望の方は早めにご連絡ください。

お申し込みはホームページまたはお電話にてお願いします。TEL0120 399481


石川雲蝶について考える

  石川雲蝶をご存知でしょうか?

江戸時代末期に活躍した木彫りの名工、越後のミケランジェロ、はては日本のミケランジェロと称され、新潟県内各地に多くの作品を残しています。

謎に包まれた雲蝶の人物像と圧倒的なまでに美しい作品の数々、見る者を圧倒して心を鷲掴みにします。

雲蝶の作品たちとの出会いは、驚きとともに感動に包まれます。

恥ずかしながら私は雲蝶の名前すら知りませんでしたが、その作品の重厚感と迫力、職人の遊び心溢れる作風、モチーフをやさしく表現する繊細さと鮮やかな彩色。

その美しさと何とも言えない魅力に、思わず作品の前に立ち止まってしまいます。

作品の数や大作の製作日数から考えると、超早彫りだったと思われます。

しかも、欄間彫刻から仏像、柱の丸彫、寺社仏閣のありとあらゆる木彫装飾、襖絵、石彫、漆喰装飾、組子格子の障子、果ては宮大工仕事に至るまで天才中の天才、ミケランジェロに例えるのは雲蝶に対してもミケランジェロに対してもまったく失礼な話です。

しかしながら雲蝶本人については謎に包まれていて、記録がほとんど残っておらず逸話のみが言い伝えられていて、そこがまた雲蝶の魅力を大きくしています。

酒好き 女好き 博打好き の正に飲む打つ買うの三拍子を地で生きた豪放磊落な人柄が見え隠れします。

多くの作品を残した永林寺には住み込みで作品制作をしていた事から、雲蝶の当時の暮らしぶりが多く伝えられていていますが、その性格や遊び振りが作品の彼方此方に表されていて、何と言えない色気を感じます。

依頼主の当時の住職から「女の背中は請求書、男の背中は領収書を表す事と」と諭され彫った天女は格別に美しい姿で表されています。

その永林寺に作品を残すきっかけが賭け事だったという話もあって、本当に破天荒な人物像が思い描かれますが、西福寺開山堂を見学して分かる事は 雲蝶の天才的なプロデュース力とコーディネート力で、限られたスペースの中で壮大な物語を展開して、時間と空間に永遠を感じさせます。

150年経ってなお見る人々を魅了する石川雲蝶の作品群を是非訪ねて頂きたいと思います。


樹木希林さんの名言

 先日、facebookで樹木希林さんの名言集をみつけました。

さすが 日本映画界にはなくてはならない名女優さん、一言一言が深みがあって素敵です。

【 樹木希林の名言 】

(1)やったことが

ほんのわずかだもの。

やり残したこと

ばっかりでしょう、きっと。

一人の人間が

生まれてから死ぬまでの間、

本当にたわいもない人生だから、

大仰には考えない。


(2)靴下でもシャツでも

最後は掃除道具として、

最後まで使い切る。

人間も、十分生きて

自分を使い切ったと

思えることが、

人間冥利に尽きるという

ことだと思う。

自分の最後だけは、

きちんとシンプルに

始末することが最終目標。


(3)私は「なんで夫と別れないの」と

よく聞かれますが、

私にとってはありがたい存在です。

ありがたいというのは

漢字で書くと「有難い」、

難が有る、と書きます。

人がなぜ生まれたかと言えば、

いろんな難を受けながら

成熟していくためなんじゃ

ないでしょうか


(4)私、とにかく今、

一人でやっているでしょ。

ここに来るのも一人、

何をするのも一人。

誰かに頼むと

その人の人生に

責任を持てないから


(5)もし生まれ変わったら、

内田とはもう逢いたくない。

もし次逢ったら、

また好きになってしまって

また大変な人生を送ってしまうから


(6)人がうれしかったりした時に、

泣くことが多いわね。

悔しい、悲しい、

で泣いたことはないわね。

「なんてすてきなことを言うんだ」

っていう時に泣けてくるね


(7)がんはありがたい病気。

周囲の相手が自分と真剣に

向き合ってくれますから。

ひょっとしたら、

この人は来年はいない

かもしれないと思ったら、

その人との時間は大事でしょう? 

そういう意味で、がんは面白いのよ


(8)夫1人だけ、奈落の底に落として、

自分だけ保身ということはしません


(9)みんなね離婚してね、

次にいい人と出会ってる

つもりでいるけど、

似たようなもんなのね。

ただ辛抱が効くように

なっただけで…

 女優の樹木希林さんは、ご存知のとおり夫がロック歌手の内田裕也さんで過去に何度もトラブルを起こしていながら、今日まで離婚することなく夫婦関係を続けています。

2000年代に入ってから乳がんを筆頭に全身にがんが転移するも仕事を続け、映画やドラマのオファーがひっきりなしに来るといいます。

なぜなら、樹木希林さんは唯一無二の存在で、彼女の代役が見つからない、役のイメージや存在感、心に残る役作りや台詞回しは 彼女以に外出せる人がいないのと、仕事に対する責任感の強さから映画やドラマ製作の関係者から絶大な信頼があるそうです。

やっぱり超一流の方は、ジャンルに拘らず生き方やモノの見方、捉え方が違って本当に勉強になります。